
「 夜でも本が買える」~無人営業で24時間対応 「 街の本屋さん 」が挑む新しい生存戦略
「 街の本屋さん 」の新しい「 夜の顔!? 」
最近、書店に関するニュースで気になったのが、富山県の「 明文堂書店 黒部店 」が始めた24時間営業の話題です。夜間はスタッフ不在の無人営業で、LINEで鍵を開けて、支払いをキャッシュレスで行う仕組みだそうです。夜勤明けの人や、日中忙しくて本屋に行けない人が、ふらりと立ち寄れる場所になる。書店応援団としては、すごくいいニュースだと思いました。https://www.fnn.jp/articles/-/874095?display=full
全国的に本屋さんの数が減っている今、富山県ではこの10年で34軒もの書店が姿を消しました。だからこそ「本屋はなくならないでほしい」と言う思いを強く感じます。ネットで本は簡単に買えるけれど、実際に本を手に取って選ぶ楽しさは、様々な「 世界の入り口 」を覗くようでワクワクしますからね。
「 明文堂書店 黒部店 」さんが ”無人営業” を行われているのは、夜8時から翌朝10時までの時間帯です。ふと思い立った深夜や早朝にふらっと立ち寄れるというのも、ちょっと贅沢な気分になります。

出典:流通ニュース
もう一つ気になったのは、愛知県にある「 三洋堂書店 よもぎ店 」より導入が始まったHOUSEIの「無人店舗ソリューション」。
岐阜県の「 三洋堂書店 みのかも店 」が、すでに10店舗目のシステム導入店として24時間営業の”無人営業”をスタートしています。
AI・ITを最大限に活用した省力化店舗運営支援サービスです。お店に入る時は顔認証でスマートに入店、会計はキャッシュレス、待ち時間などのストレス無くお買い物。いろいろなサービスから得られるデータ(入店データ、購買データ、予約データなど)を分析することで、お客様の顧客の行動パターンを把握し、マーケティング戦略や商品戦略に活かすことができるようです。
簡単に言うと…、お店にスッと入って、パッと会計できる。お店側目線なら、管理やレジ業務はAIにお任せすることで、空いた時間でお客様へのサービスをさらに充実させたり、新しい企画にじっくり取り組んだりなど、書店応援団としては魅力的な可能性を秘めているんです。
もちろん、「無人だと防犯が心配…」という声にも対応されていて、AIが見守る監視サービスが「24時間365日」守るから安心みたいです。
このシステムは、単に「人がいないお店」を作るのではなく、オーナーさんには効率とコスト削減を、お客様には便利さを、働く人には新しい働き方を…、AIとITが拓く「 街の本屋さん 」の新しいスタイルなのでは。「 街の本屋さん 」の未来が見えてきましたね。
本屋ってただの「売り場」じゃない。ふらっと寄って棚を眺めたり、店員さんに話しかけたり、そんなコミュニケーションも大切だと思うんです。だから無人営業が増えるのは悪いことじゃないけれど、どこかに「人のあたたかみ」を残してほしいなと感じました。
書店応援団としては、こういう新しい挑戦を応援しつつ、「やっぱり人がいるから面白いよね」と思ってもらえるような場所づくりも大切にしていきたいです。
本屋の未来はまだまだこれから。だから、ちょっとでも本屋さんが元気になれるように、これからも応援し続けたいなと思います。
店舗情報
SHOP INFO
店舗名
三洋堂書店 みのかも店
住所
〒505-0036
岐阜県美濃加茂市山手町1丁目91
アクセス
長良川鉄道 美濃太田駅から徒歩10分、東海環状自動車道 美濃加茂ICから車で5分
電話番号
0574-25-7934