どことなく昭和レトロの香りがする － 蒲田西口商店街「一二三堂」

ご夫婦で営まれるこの書店には、訪れる人々との「 会話 」がある。おすすめの一冊を尋ねれば、「今の季節にぴったりなのが…」と、静かに本を手渡してくれる。まるで古い友人から手紙を受け取るような、あたたかい時間が流れている。

店内の一角には、近隣の作家やアーティストの作品が並ぶ棚もあり。本だけでなく、地域文化や人の営みを感じられる場所としても、静かに支持を集めている。

蒲田西口商店街は、時代とともに姿を変えながらも、人と人とのつながりを大切にしてきた場所。「 一二三堂 」も、その一角で地域とともに歩んできた。本の取り寄せや、読み終えた本の引き取りなども丁寧に対応してくれる姿勢に、たくさんのファンがいます。

最近では、子ども向けの読み聞かせイベントや、地域の学校とのコラボレーションなど、小さな取り組みも行われている。商店街のにぎわいと静かな読書の時間。その両方を味わえるのも「 一二三堂 」の魅力になっています。

SNSやデジタル書籍化が進む中で、紙の本の価値を再発見できる「 一二三堂 」。
蒲田を訪れるときには、ぜひ「 一二三堂 」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。きっと、心に残る一冊と出会えるはずです。